コロナ禍で施設も家族も受け入れて貰えず帰る場所がないけどどうしよう?
ショートステイ使用後は介護保険が利用できなくなるので避けたいけど行き場所どうしよう?
まさに、無理難題!ここがケアマネの腕の見せ所!
今回介護保険を利用せずに、退院先を自費サービスを組み合わせて調整しました。今回の支援のポイントや注意点をまとめましたのでケアマネジャーの方の今後の支援の参考になれば幸です。
記事を読むメリット
・記事を読むことで、今後の外泊時のアイディアを得れる!
クライアントの状態
本人:半麻痺・杖歩行。食事準備や入浴・トイレの片付け介助が必要。常時見守りは必要なし。
予算:お金はある程度余裕がある方だったので自費にて調整可能。
期間:10日間
家族:電話対応や緊急時の対応は可能
医療・介護サービスを利用しなかった理由
今回、コロナ感染拡大の為緊急事態宣言が発令された事により、医療・介護のお泊まり系サービスは閉鎖し利用ができなかった。
自費サービスの選定
自費ヘルパー
今回協力して頂いたヘルパー事業所は、自費利用可・コロナ対応可・入浴対応可。
条件:PCR・抗原検査陰性証明と緊急時家族対応必須。
料金:1時間/約3000円(交通費別)
今回は、食事時と入浴時に介護が必要と判断し、1日/4回(1回/1時間)にて対応調整
料金:1日/4回×1回/約3000円=約12000円
10日間×1日/約12000円=約120000円
自費ヘルパー代は、約120000円
ホテル・マンスリーマンション
ホテル代は、1日/約5000円程度。マンスリーマンションなら、1カ月/約50000円程度。
ここでは、何かトラブルで日程の延長が出た場合に柔軟に対応できるマンスリーマンションを選択。
マンスリーマンション・ホテルは、要介護者が利用するには課題が山積
問題なった点は、2つ。トイレとベット。
トイレの課題は、トイレ内に手すりがない事やトイレまでの動線に段差があり移動時に転倒リスクが高い。
→ポータブルトイレを所持していたので、ホテル側に持ち込みを打診。
ベットの課題は、一般のベットは高さも低く・手すりも無い為、立ち上がりがかなり困難。
また、マットレスも柔らかく起き上がり等が難しい。
ここで福祉用具業者と交渉した所、宿泊先にあるベットの片付けや介護ベット搬入・設置や簡易手すり搬入・設置を宿泊先が許可しない可能性があると言われ、ホテル側に打診。
結果的には、宿泊先から断られた。
結果的に施設の空き部屋へ
ホテルからの理解が得られず、有料老人ホームに対して空き部屋の利用提案をした所、対応可能との事で今回の依頼は簡潔した。
まとめ
今回の学びの点は、一般の宿泊施設を要介護者が利用するには、トイレ・ベットの課題がある。
福祉用具業者と調整して、自費にてトイレ・ベット等福祉用具で課題を解決できる見立てを立てても、一般の宿泊施設では理解を得れない為利用が困難。
もしこのような問題が出た場合は、一旦ショートや入院を調整しつつ、
有料老人ホーム等(ショート未実施含む)の空き部屋がある施設へ自費の短期入所を持ちかけてみると良いかもしれません。
コロナ禍でかなり特殊なケースでしたが、とても勉強になりました!
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