米国政策金利が上昇を始めて、約2年。
ついに、政策金利が上昇が停滞?低下?との予想がで始めている昨今。
今後の投資を考える上でとても大事な、「セクターローテーション」について今回は書いていきたいと思います。
セクターローテーションは投資には必須知識!
まずは、結論
セクターローテーションは、投資家が異なる産業セクター間で資産を移動させる投資戦略。
経済サイクルや市場条件の変化に応じて、良いパフォーマンスを示す産業セクターを予測し、ポートフォリオを調整することを目的としています。
ポイントは、経済サイクル・市場条件の変化!
セクターローテーションについて
セクターローテーション(Sector Rotation)は、投資家が異なる産業セクター間で資産を移動させる投資戦略のことを指します。
この戦略は、経済サイクルや市場条件が変化するにつれて、どの産業セクターが良いパフォーマンスを示す可能性が高いかを予測し、それに基づいてポートフォリオを調整することが目的とされ、リスクを分散し、リターンを最適化しようとする投資家によって広く使用されています。
経済サイクルのフェーズ
一般的に、経済サイクルには異なるフェーズがあります。
例えば、景気拡大期、景気減退期、景気復活期などです。
景気拡大期:
一般的な特徴: 経済が成長し、景気が良いときのフェーズです。
主なセクター:サイクリカルセクター: 製造業、建設業、原材料、エネルギーなど。
金融セクター: 銀行、保険、証券業など。
理由: サイクリカルセクターは景気の影響を強く受け、成長期には収益が増加しやすいため、投資家にとって魅力的です。
景気減退期:
一般的な特徴: 経済が縮小し、景気が悪いときのフェーズです。
主なセクター:ディフェンシブセクター: ユーティリティ、ヘルスケア、消費財など。
防御的セクター: 食品、飲料、公益事業など。
理由: ディフェンシブセクターは景気の変動に対する耐性が高く、収益が安定しているため、投資家にとって安全な選択肢です。
景気復活期:
一般的な特徴: 経済が景気減退から回復し、成長に向かうフェーズです。
主なセクター:サイクリカルセクター: 自動車、航空、観光など。
テクノロジーセクター: ソフトウェア、ハードウェア、通信など。
理由: サイクリカルセクターは景気回復に連動し、成長の機会が増えるため、投資家が注目する対象となります。
米国だと、現在が景気減退期です。
経済サイクルの図る方法とは?
経済サイクルを図る方法・・・・それは、その国の「政策金利」+「経済指標」を確認しましょう。
政策金利とは?
米国の政策金利は、連邦準備制度(Federal Reserve SystemまたはFed)が設定し、調整する金利のことを指します。
国がお金の量を調整する方法で、国全体のお金の流れに刺激を与える方法です。
政策金利が上がると、お金の量が減り経済が冷やされます。
政策金利が下がると、お金の量が増え経済が熱くなります。
市場に対して、金利を上下する事でお金の流れを調整しています。
経済指標とは?
経済指標(Economic Indicators)は、経済活動や経済の健全性を評価し、監視するために使用される統計的データまたは情報のことを指します。
これらの指標は、政府機関、中央銀行、経済研究機関、投資家、企業などによって定期的に収集および公表されます。
主な経済指標・・
GDP (Gross Domestic Product): 国内総生産。国内で生産された財やサービスの総額を示す指標で、経済全体の規模と成長率を測定します。
CPI (Consumer Price Index): 消費者物価指数。一般消費者の代表的な商品とサービスの価格変動を示し、インフレーション率を評価するのに使われます。
PPI (Producer Price Index): 生産者物価指数。生産業者が支払う原材料やサービスの価格変動を示し、生産者のコスト圧力を評価するために利用されます。
経済の状態を知る大事な指標!毎回しっかり確認しましょ!
有名なセクターローテンションの図
「政策金利」「経済指標」で現在の経済状態を測りながら、下の図にあてはめてセクターローテンションを検討しましょう!
現在の米国の状態を当てはめると・・
「政策金利は高い」+「景気は強い」=エネルギー・消費循環など
今後の米国は、
「政策金利は低い」+「景気は強い」=ハイテク・銀行など
水色のブロックが投資対象となるかもしれませんね。
投資銘柄を探す上で、この上の図は覚えていて損はないと思います!
まとめ
今後の投資を考える上で大事な、「セクターローテーション」について書いてみました。
セクターローテンションの図は、投資家の間ではとても有名な図となっています。
「政策金利」と「経済指標」をしっかり確認しながら、セクターローテーションの図を参考に現在の投資が世間とずれていないか?しっかり確認しましょ!
ちなみに、日本は「政策金利低い」+「経済弱い」=通信やヘルスケアが強い状況ですね!
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