米国株の下落がすごい!
どうしてこんなに米国株が下落したの?
SVB(シリコンバレーバンキング)経営破綻が、今回の米国株下落の原因かも!
まずは、結論
今回の米国株の大きな下落は、SVBの経営破綻がリーマンブラザーズの経営破綻→リーマンショックを連想させた為。
SVB経営破綻と、リーマンブラザーズ経営破綻は内容が違うので問題ないと思います。
リーマンショックのような大きなショックにはならないと思います!
今回のSVBの経営破綻の理由
SVB(シリコンバレーバンキング)は、米国のカリフォルニア州シリコンバレーの会社があり、ハイテク系のスタートアップ・ベンチャーキャピタル等の決済機関・資金供給する事を主としていた会社です。総預金の約40%はスタートアップ企業が占めており、預金割合がかなり偏った銀行です。
2022年から米国の金利上げ政策が始まり、スタートアップ企業の経営・資金繰りが悪化した為、預金引き出しが加速、SVBの預金残高の低下など大きな影響を受けた。
SVBは預金での長期債券の購入を行っており、現在の金利上げ局面での含み損を抱えていました。長期債券は、期間満了時は資金が100%戻ってきますが、急な資金の引き出しには100%戻ってくるとは言えないのでは?銀行の格付け機関から指摘がありました。
SVBは対応として、売却損の計上と普通株発行による増資で資金調達(3/8発表)を行いましたが、信用不安(ベンチャーキャピタルも資金引上げを加速させた等)に傾き株価が下落。
3/8 268$→3/9 106$ の60%以上の下落。
3/10に破産申請と株式停止となりました。
金利上げから、連鎖して今回の経営破綻になったと言う事!
リーマンショックの様な惨事にはならない
SVBの経営破産はリーマンショックと内容が違うので、大きな影響はでないと思います。
リーマンショックは、リーマンブラザーズ社の「低所得者向けの住宅ローン」 でお金を借りていた人たちが返済できなくなり、提供していたリーマンブラザーズ社の経営悪化し倒産。 リーマンブラザーズ社は「低所得者向けの住宅ローン」を商品化し販売していた為、関連する銀行等にも影響がでて世界で「リーマンショック」となりました。
リーマンショックは、「個人」が返済できなくなった事による連鎖的な物。
SVB経営破綻は、上記で説明した様に「銀行の経営ミス」「ハイテク企業」の引き出しが原因。
他銀行にも影響した「個人」と違い、限定的な「銀行の経営ミス」「ハイテク企業」が原因なので他銀行等への連鎖も起きないと思います。
「個人」は影響大、「企業」は影響小!
ハイテク企業が経営悪くなった理由も金利ですし。
まとめ
今回の米国株の大きな下落は、SVBの経営破綻がリーマンブラザーズの経営破綻→リーマンショックを連想させた為。
しかし、リーマンショックの様な「個人」の問題ではなく、「企業」の問題で理由も金利が作用した事によるもの。
現在ガンガンに引き上げられている米国金利も、次回のFOMCで金利維持・緩和が出れば株式の状況はひっくり返る可能性があります。
3/13にFRBが緊急貸付・窓口貸出緩和等の対策を発表しています。これは、FRBもこの問題をしっかり受け止めたと考えてもいいのでは?
次回のFOMCは3/22〜23にあります。注目しましょ!
SVBはハイテクスタートアップに偏ったので、金利上げをモロに受けました。
JPモルガン等は、預金割合も各セクターに分けておりリスクは低いと思います。
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