2024年7月3日に、FOMC議事録が出ました。
今回は、FOMC議事録の見どころなどについて書いていきたいと思います。
FOMC議事録を確認することで、委員会の雰囲気などが分かるのでしっかり確認しましょ!
まずは、結論
2024年7月3日に、FOMC議事録が出ました。
①金融市場の状況と政策見通し
②委員会の政策行動についての要点
についてコメントが書かれていました。
米国の経済状況(インフレ等)と利下げタイミングが今回の見所!
FOMC議事録について
2024年7月3日にFOMCの議事録公開がありました。他のサイトで議事録についての記事があるので確認しましょ!
出典元:米国連邦準備制度理事会公式HP 記事リンク→2024/7/3(FOMC議事録)
金融市場の状況と政策見通し
金融市場の動向
最近の金融市場では、株価の上昇が主要なトレンドでした。これにより景気後退のリスクが低下し、市場参加者は連邦基金金利のピークに達したと考えました。名目国債利回りは穏やかに低下し、インフレと労働市場のデータに敏感でしたが、長期的なインフレ期待は安定していました。
政策金利の見通し
市場は、年内に1.5回の利下げが行われる可能性を示唆していますが、オプション市場の予想はより控えめで、1回の利下げを予想しています。連邦基金金利のモーダルパスはほとんど変化せず、市場の見方は安定しています。
バランスシート政策
バランスシートの縮小終了のタイミングは、2025年4月が中央値であり、市場の期待は一定です。
国際的な動向
欧州中央銀行やカナダ銀行を含む多くの先進国中央銀行が利下げサイクルを開始しました。
マネーマーケットとデスク操作
無担保オーバーナイト金利は安定しており、担保付き資金市場では一時的な上昇が見られましたが、市場は安定しています。
経済見通しと参加者の見解
経済の成長率は潜在的な水準に近く、インフレ率は低下すると予測されています。参加者は労働市場の状況が改善していると述べ、企業の価格決定力の低下がインフレへの対応を鈍らせている可能性を指摘しています。
委員会の政策行動についての要点
最近の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、委員会は経済が引き続き強いペースで成長しており、雇用市場が強固な状態を維持しているとの認識を示しました。失業率は低水準を維持していますが、インフレは高水準にとどまっています。
金融政策の決定
- 連邦基金金利の目標範囲維持: 委員会は、連邦基金金利の目標範囲を5.25%から5.50%に維持することを決定しました。これにより、経済活動の持続的な成長とインフレの安定化を目指します。
- バランスシートの管理: 委員会は、連邦準備制度の国債およびエージェンシー債務およびエージェンシー・モーゲージ担保証券の保有を削減するプロセスを継続することに同意しました。これにより、金融市場への影響を管理しつつ、政策の効果を調整します。
将来の見通しとリスク管理
- 経済見通しの不確実性: 委員会は、経済見通しの不確実性に対処するため、受信データやリスクのバランスを継続的に評価します。インフレが持続的に2%に近づく確信が得られるまで、金利調整には慎重な姿勢を維持します。
- リスク管理の柔軟性: 委員会は、労働市場の状況やインフレ圧力、国内外の経済動向など、多岐にわたる情報を考慮して金融政策を柔軟に調整する用意があることを確認しました。
次のステップ
- 市場への指示: 委員会は、次の国内政策指示に基づき、連邦準備銀行ニューヨーク支店に対してSOMAでの具体的な取引を実行するよう指示しました。これにより、金融政策の実施が具体化されます。
この会合での決定と声明は、経済の安定的な成長とインフレ管理のための委員会のコミットメントを示し、今後の経済動向に対する委員会の対応が注目されます。
前回と同様に、金利は維持!
「インフレが持続的に2%に近づく確信が得られるまで」の発言に注目すると、今後の経済指標に注目が必要ですね。
FRBは、今後米国経済のインフレは落ち着く予想なので高金利が効いてくるのを待っている状況ですね。
まとめ
今回は、2024年6月のFOMC議事録について書いていきました。
現時点での米国金利は高く、米国経済の手綱を引いて経済の加熱を抑えようとしています。インフレもすごいですが、経済も強いのでインフレ退治までもう少し時間がかかりそうですね。
議事録公開後、米国株に大きな動きはありませんでした。
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