2025年4月9日に、FOMC議事録が出ました。
今回は、FOMC議事録の見どころなどについて書いていきたいと思います。

FOMC議事録を確認することで、委員会の雰囲気などが分かるのでしっかり確認しましょ!
まずは、結論
2025年4月9日に、FOMC議事録が出ました。
【米FOMC会合まとめ】2025年3月:金利は据え置き、バランスシート縮小は減速へ
①経済・労働市場・インフレの現状認識
②金融政策の決定内容
③今後の金融政策スタンス
④市場の動向と見通し
⑤海外の経済環境
⑥経済見通し(経済分析チーム)
⑦参加者の視点:何が注目されたか?
についてコメントが書かれていました。

トランプ大統領の関税政策で揺れる中、FRBは現在何を考えているのでしょうか?
FOMCの議事録について
2025年3月18〜19日に行われたFOMCの議事録がありました。他のサイトで議事録についての記事があるので確認しましょ!
出典元:米国連邦準備制度理事会公式HP 記事リンク→2025/4/9(FOMC議事録)
経済・労働市場・インフレの現状認識
- 米経済は引き続き堅調な拡大基調
- 失業率は4.1%と低水準で安定
- インフレ率(PCEベース)は総合2.5%、コア2.8%とやや高め
- 消費や企業マインドに弱含みの兆しあり
- 関税の影響などでインフレ上振れリスクが意識されている
金融政策の決定内容
■ 政策金利(FF金利)
- 目標レンジ:4.25〜4.5%に据え置き
- 現在の経済状況を踏まえ、利下げには慎重姿勢を継続。
■ バランスシート政策(資産縮小の見直し)
- 米国債の月間償還上限を250億ドル→50億ドルへ引き下げ
- 住宅ローン担保証券(MBS)は月350億ドルの償還上限を維持
- 一部反対意見もあったが、縮小ペースの鈍化にほぼ全員が賛成。
今後の金融政策スタンス
- 経済データ・物価・雇用・金融市場動向など多角的に判断して金利を調整。
- 柔軟性の確保が鍵とされ、景気減速には利下げ、インフレ加速には高金利維持も視野に。
市場の動向と見通し
- 米国債利回りは名目・実質ともに低下
- 株式市場は調整局面に入り、特にハイテク・景気敏感株が軟調
- ドルは対主要通貨で下落基調
- 短期金利市場ではFF金利の年後半の引き下げ観測が強まる
海外の経済環境
- 欧州やメキシコでは製造業が低迷、中国は5%成長目標と財政出動で景気下支え。
- 先進国のインフレは一時的上昇(エネルギー価格の影響)も、コアは減速傾向。
- 中国や一部新興国ではインフレ圧力が低め。
経済見通し(経済分析チーム)
- 2025年の成長率見通しは下方修正(支出データと金融環境の鈍化が背景)
- インフレ見通しはやや上方修正(最近のデータが予想以上に高かったため)
- 失業率は自然失業率付近にとどまる見通し
- インフレは2027年にかけて徐々に2%へ収束と予測。
参加者の視点:何が注目されたか?
労働市場
- 賃金上昇は緩やかに減速、一部で雇用抑制の動きも
- 移民政策による労働供給の制約懸念も浮上
消費・企業活動
- 消費に鈍化の兆し、小売売上はまちまち
- 政策不確実性が設備投資を抑制
- 一部ではAIなど生産性向上への期待も
金融環境とリスク
- 金融環境は全体としては緩やか
- 一部で信用の質の悪化(小企業、レバレッジローンなど)
今回の会合のポイント
・金利は現状維持ながら、バランスシート縮小のペースを減速
・インフレ抑制の目標は維持しつつ、景気への配慮をにじませた内容
・今後も「データ次第」の柔軟な政策対応が継続される見通し

2025年も引き続き「インフレと景気の綱引き」が金融政策の焦点となっています。市場が注目するのは今後の利下げタイミングですが、FOMCは慎重姿勢を崩しておらず、まずは経済データを見極めたいところ!!
まとめ
2025年3月のFOMC議事録が出まので、FOMC議事録の見どころなどについて書いていきました。
成長率低下・インフレ上昇気味で、スタグフレーションがチラついてますがすぐに利下げを行うと、経済がガタガタになるので当分は慎重に様子を見極めそうですね!

現在の株式相場は、アメリカの関税政策の動向に振り回されている状態です。
4/9にアメリカが、中国以外の国への追加関税を90日間見送り発表!
中国へ関税を最大で125%と発表し、中国も即座に報復関税で経済戦争が過熱化!
今回のアメリカの関税政策が見送りになった要因として、債券市場の動きが大きいと言われています。今回のように、株式市場などが大きく動きそうな政策などのニュースは債券市場へのフォローも忘れないようにしましょう!!
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