2025年8月21日に、FOMC議事録が出ました。
今回は、FOMC議事録の見どころなどについて書いていきたいと思います。

FOMC議事録を確認することで、委員会の雰囲気などが分かるのでしっかり確認しましょ!
まずは、結論
2025年8月21日に、FOMC議事録が出ました。
【FOMC議事録の見所】
関税がインフレ圧力を強めている一方、米国経済は依然として底堅さを維持している
- 関税がインフレを一時的に押し上げ、物価安定への道のりを複雑化
- 米国経済はなお底堅く、失業率は4.1%へ低下
- 市場は年内に25bpの利下げを2回織り込み
- 金融市場では株価上昇、信用スプレッド縮小、投資家心理改善
- FRBは「成長の下振れリスク」と「インフレの上振れリスク」の両にらみ

関税がインフレ圧力を強めています。FRBはまだ出動しそうにないかな?
FOMCの声明について
2025年8月21日にFOMC声明がありました。他のサイトで議事録についての記事があるので確認しましょ!
出典元:米国連邦準備制度理事会公式HP 記事リンク→2025/7/30(FOMC声明)
2025年7月29〜30日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨が公表されました。今回の議論では、関税がインフレ圧力を強めている一方、米国経済は依然として底堅さを維持していることが明らかになりました。市場は年内の利下げを織り込み始めていますが、FRBは依然として慎重な姿勢を崩していません。本記事では、今回のFOMC議事要旨を「金融政策」「市場動向」「経済レビュー」「参加者の見解」という観点から整理します。
1. 金融政策戦略の見直し
FOMCは、2020年以降の経験を踏まえ、「長期目標と戦略声明」の改訂作業を大詰めとして進めています。より幅広い経済状況に対応可能な堅牢な政策枠組みの構築が目指されています。
2. 金融市場の動向
株価は上昇、信用スプレッドは縮小し、ドルは小幅安に推移しました。市場は2025年後半に25bpの利下げを2回織り込み、インフレ期待も短期的に上昇しています。特にAI関連銘柄が株価上昇をけん引しました。一方で、四半期末要因で短期金融市場の金利が上昇し、SRF(常設レポファシリティ)利用額は過去最高の110億ドル超となりました。
3. 経済状況レビュー
米国経済は上半期に緩やかに拡大。第1四半期に減少した後、第2四半期は回復しました。失業率は6月に4.1%へ低下し、雇用者数は堅調ながら民間部門の伸びは鈍化。インフレ率はPCE総合で(2.5%、コアで2.7%)と依然高止まりしています。特に、関税がインフレの押し上げ要因となっている点が指摘されました。
4. 金融安定性と信用市場
株価上昇や信用スプレッド縮小により投資家心理は改善。ただし、中小企業向け融資は依然低調で、消費者信用も高スコア層と低スコア層で格差が広がっています。さらに、クレジットカードや自動車ローン延滞率はパンデミック前より上昇。金融システムでは、非銀行部門のレバレッジ拡大がリスク要因とされました。
5. スタッフ経済見通し(2025〜2027年)
成長率は6月時点とほぼ同様ですが、移民増加の鈍化や需要の弱さが下押し要因。失業率は2025年末以降、自然失業率を上回る見通し。インフレは関税で一時的に上振れするものの、2027年には2%へ収束すると予測されています。リスクは「成長下振れ」「インフレ上振れ」が優勢とされました。
6. FOMC参加者の見解
参加者は、関税が短期的にインフレを押し上げる要因であると強調。サービス価格インフレは鈍化傾向ですが、物品価格の上昇が続いています。多くの参加者は、関税を除けばインフレは2%に近づきつつあると指摘しました。
まとめ
今回のFOMC議事要旨は、「関税がインフレを押し上げる一方で、米国経済はなお底堅さを保っている」という二面性を浮き彫りにしました。市場は年内の利下げを織り込んでいるものの、FRBは慎重姿勢を維持し、成長の下振れリスクとインフレの上振れリスクの両にらみを続けています。
今後の金融政策決定では、関税がどこまで物価に波及するかが最大の焦点となりそうです。

市場が先行して、利下げを織り込み始めてますが、ミスリード感が否めませんね。8月22日のジャクソンホールでのパウエル氏の発言に注目したいところです。
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