はじめに
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金づくりに有効な制度です。
しかし「いつ・どうやって受け取るのか?」「途中でやめられるのか?」など、出口戦略を知らずに始めている方も多いのではないでしょうか。今回はiDeCo出口戦略について書いてみました!

チキチキン
- iDeCoの受け取り方法
- 中断(積立停止)の仕組み
- 途中受け取り(脱退一時金など例外ケース)
をわかりやすく解説してみます!
iDeCoの基本制度をおさらい
- 毎月の掛金が「全額所得控除」となり、所得税・住民税が軽減
- 運用益は非課税
- 原則60歳まで引き出せない
- 受け取りは60歳~75歳の間で選択可能

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税制メリットが大きい反面、「資金の流動性が低い」事が特徴!
iDeCoの終わりかたは3つ
1. 受け取り(60歳以降)
60歳以降は、以下の3つから受け取り方法を選べます。
- 年金形式:公的年金等控除の対象
- 一時金形式:退職所得控除の対象
- 併用形式:ライフプランに合わせて調整

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受け取り開始は 60歳~75歳の間 で自由に選べます。
2. 中断(積立をやめる)
- 掛金を止めて「運用指図者」になる
- これまで積み立てた資産は、そのまま非課税で運用される
- 再開も可能(ただし勤務先・加入資格によっては制約あり)

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支払いが辛い時は、「一時停止」ができる!
3. 途中受け取り(例外ケース)
原則、iDeCoは60歳まで引き出せません。
ただし、以下のケースでは途中で資金を受け取れます。
脱退一時金
- 国民年金の被保険者資格を喪失(例:海外転出)
- iDeCo加入期間が3年未満、または資産残高25万円以下
- 他の企業型DCやiDeCoに再加入していない
- 資格喪失から2年以内に申請

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一度脱退すると再加入できない可能性が高いので注意!
障害給付金
- 障害状態になった場合、60歳前でも受給可能
- 一時金・年金から選択できる
死亡一時金
- 本人死亡時は遺族に一時金が支給される
- 相続財産として相続税の課税対象
iDeCoを中断するメリット・デメリット
メリット
- 毎月の掛金をストップして家計を楽にできる
- 中断後も運用益は非課税で運用継続
- 生活の変化に柔軟に対応可能
デメリット
- 所得控除メリットを失う
- 積立期間が短縮され、将来の資産が減る
- 複利効果が弱まる
シミュレーションで比較

チキチキン
年収300万円、毎月2万円積立、利回り3%想定でシミュレーションしてみましょ!
5年間積立 → 6年目で中断した場合
- 積立元本:120万円
- 想定資産額:約128万円
- 節税効果:約18万円(3.6万円×5年)
- 合計メリット:約146万円相当

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中断後は128万円が非課税運用!しかし、新たな積立がないため将来の資産増加は微妙かも?
10年間続けた場合
- 積立元本:240万円
- 想定資産額:約276万円
- 節税効果:約36万円(3.6万円×10年)
- 合計メリット:約312万円相当

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継続と中断の差は 約166万円 !!
途中受け取りの注意点
- iDeCoは「途中解約して生活費に回す」ことはできない
- 脱退一時金は条件が厳しく、ほとんどの人は対象外
- 障害や死亡の場合は例外的に給付あり
まとめ
- iDeCoの終わりかたは「受け取り」「中断」「例外的途中受け取り」の3種類
- 中断は一時的な家計調整に有効だが、長期的な資産形成には不利
- 脱退(途中受け取り)は条件が厳しく、基本的にはできない
- 老後資金を増やすためには、できるだけ継続+受け取り方の工夫が大切

チキチキン
iDeCoは受け取り方法によって、節税効果に差が出る事から「受け取り=最終試験」と言われたりします。iDeCoを始めるなら、終わりかたも勉強しておきましょ!
👉 参考リンク:
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