京都といえば、清水寺や伏見稲荷大社、嵐山など有名な観光地がたくさんあります。
私自身、京都を訪れるのは今回で2〜3回目。
嵐山などの有名どころは以前の旅行で巡っていたので、今回は少し違った場所へ行ってみることにしました。
そこで選んだのが、京都市街から離れた高雄にある「神護寺」です。
目的はシンプル。

「瓦投げをやってみたい!」
正直なところ、行く前は神護寺についてそこまで詳しく調べていませんでした。
ところが実際に行ってみると、川沿いの涼しい景色、ゴールが見えないほど続く階段、静かな境内、そして歴史を間近に感じられる本堂など、瓦投げ以外にも印象に残る体験がたくさんありました。
今回は、実際に京都駅から神護寺まで行って感じたことや、瓦投げを体験した感想などを紹介します。

京都駅からバスで高雄へ

神護寺があるのは、京都市右京区の高雄です。
私は京都駅からバスに乗って向かいました。
公式サイトでは、JR京都駅からJRバス「高雄・京北線」で「高雄」まで約50分、そこから神護寺まで徒歩約20分と案内されています。
ただし、道路状況によって所要時間が長くなる場合があります。
私が実際に移動したときは、京都駅から高雄まで約1時間半かかりました。
京都市街から離れていくので、思っていた以上にしっかり移動します。
高雄に到着して最初に感じたのが「涼しい」ということ。
川沿いということもあり、京都市街と比べて涼しく感じました。
沖縄から来た私にとって、夏の京都はかなり暑かったので、この涼しさは気持ちよかったです。
ただし、この涼しさがずっと続くわけではありませんでした。
神護寺への階段、下から見てもゴールが見えない……
神護寺へ向かって歩いていくと、待っていたのが長い階段です。

下から見上げてもゴールが見えません。
これを見た瞬間は、かなり絶望しました。
「これを登るのか……」
しかも途中には「熊注意」の看板まであります。
後から地元の方と話したところ、私が訪れる前の週にも熊が出たと聞きました。
※これは私が現地で地元の方から聞いた話です。熊の出没状況は時期によって変わるため、訪問時には最新の情報を確認してください。
実際に階段を登り始めると、やはりキツい。
汗もかなりかきました。
高雄に到着したときは川のおかげで涼しく感じていましたが、高いところへ登って川から離れるにつれて、その涼しさもなくなっていきます。
山の上のほうでは暑さもかなり厳しく感じました。
夏に訪れる場合は、歩きやすい靴はもちろん、水分補給や暑さ対策もしっかりしておいたほうがいいと思います。
ようやく神護寺へ!境内は驚くほど静か
長い階段を登り、ようやく神護寺へ到着。
そこで印象的だったのが、観光客の少なさです。
境内はかなり静かでした。
現地で話をした方からも、「京都には観光地がたくさんあるので、ここまで来る人はそれほど多くない」という話を聞きました。
京都市内の有名観光地では、多くの観光客に囲まれながら歩くことも珍しくありません。
それとはまったく違います。
人が少ないので急ぐ必要もなく、静かな境内を自分のペースで歩けました。

この静けさは、今回神護寺に来てよかったと思った理由の一つです。
一番の目的だった「瓦投げ」に挑戦!

そして、今回神護寺まで来た一番の目的。
瓦投げ(かわらけ投げ)です。

最初に3枚購入して挑戦しました。
しかし、これが思っていた以上に難しい。
フリスビーのように投げてみたり、サイドスローで投げてみたりしましたが、なかなかうまく飛びません。
周りで挑戦していた人のかわらけを見ても、フラフラと飛んでいました。
売店の方によると、うまく上昇気流をつかむとよく飛ぶとのこと。
しかし、その上昇気流をつかむのが難しい。
結局もう3枚追加し、合計6枚投げました。
つまり、それくらい面白かったということです。
そして個人的に気持ちよかったのが、投げた後。
谷へ落ちていったかわらけが岩に当たり、
「パリン!」
と綺麗な音を立てて割れました。
これがなかなか爽快。
瓦投げを目的に神護寺まで来ましたが、実際にやってみても面白かったです。
うまく飛ばせなかったからこそ、「もう一回!」と挑戦したくなる体験でした。

結果的に2回分も投げちゃいました!
手が瓦の粉で真っ白になりながら投げてました!
さらに階段を登って金堂へ
瓦投げを楽しんだ後は、金堂へ向かいます。
ところが、ここでも階段。
「まだ登るのか」と思いながら登っていきました。
金堂は少し小高い場所にあり、上まで行くと境内を見渡すことができました。
お堂には僧侶の方がいて、ほかの参拝者に説明をしていました。
靴を脱いで中へ。
外の暑さとは変わって、お堂の中は静かで涼しく感じます。
ここから雰囲気が一気に変わりました。
国宝・薬師如来をすぐ近くで参拝
金堂に安置されている神護寺の本尊は、国宝の「薬師如来立像」です。
私は最初「大仏さま」という感覚で見ていましたが、今回記事を書くにあたり確認したところ、正式には薬師如来でした。
かなり近いところまで行って参拝することができます。
私が感じた距離感としては、手を伸ばせば届きそうに思えるほど。
もちろん実際に触れるわけではありませんが、それほど近くで仏像と向き合えたことが印象に残っています。
観光客も少なく、お堂の中は静か。
その空間で間近から仏像を見上げてお参りする時間は、とても神秘的な体験でした。
源頼朝の肖像画を見て歴史を感じる
もう一つ印象に残ったのが、源頼朝の肖像です。
教科書や歴史書などで目にすることがある、あの有名な肖像画です。
神護寺は国宝「伝源頼朝像」を所蔵しています。
ただし注意したいのは、国宝の実物が常に通常公開されているわけではないことです。
神護寺では例年、期間限定の寺宝公開が行われています。
そのため、私が通常参拝時にお堂で見たものについては、国宝原本そのものだったと断定せず、この記事では「源頼朝の肖像」として紹介します。
それでも、実際に現地で肖像を見たときは印象的でした。
紙に描かれた独特の質感や昔の絵ならではの雰囲気を間近で見ると、
「これを昔の人たちも見ていたんだな」
と、歴史の長さを感じます。
ただ古い建物を見るのとは少し違う、歴史との距離が縮まったような感覚がありました。
歴史が好きな人なら、神護寺はかなり楽しめると思います。

隠れた名所って感じで、静かで良い空間でした!
神護寺と弘法大師・空海の深い関係
神護寺は弘法大師・空海とも深い関係があります。
神護寺の公式資料によると、唐から帰国した空海は京都へ入ることを許された後、神護寺の前身である高雄山寺に招かれました。
その後、824年に神願寺と高雄山寺が合併して神護寺となり、寺は空海に付嘱されています。
今回、現地で歴史に触れたことで、単に「古いお寺」というだけではない場所なのだと感じました。
瓦投げを目的に来た私でしたが、最後には歴史のほうにもかなり引き込まれていました。
モミジが多い!次は紅葉シーズンに来てみたい
境内を歩いていて、もう一つ気になったのがモミジの多さです。

私が訪れたのは紅葉シーズンではありませんでしたが、
「これ、秋になったらかなり綺麗なんじゃないか?」
と思いました。
実際、神護寺の公式サイトでも高雄は古くから紅葉の名所として紹介されています。
今回とはまったく違った景色になりそうなので、次に訪れるなら秋もいいですね。
ただし、紅葉シーズンは今回のような静けさとは状況が違う可能性があります。
私が体験した「観光客が少なく静かな神護寺」は、訪問した時期ならではのものとして考えたほうがよさそうです。
下山後に知った「鳥獣戯画」……これは失敗した
神護寺を出た後、高雄のバス停近くにあるホテル1階の喫茶店で休憩しました。
そこで鳥獣戯画に関するコーナーを発見。
「えっ、近くで鳥獣戯画が見られたの?」
ここで初めて知り、行けばよかったと後悔しました。
旅行後に調べてみると、国宝「鳥獣人物戯画」を所蔵しているのは神護寺ではなく、同じ高雄エリアの高山寺でした。
さらに、高山寺で通常公開されている国宝・石水院では鳥獣戯画の複製が展示されています。
つまり、私がその場で思っていた「神護寺で鳥獣戯画の原画を見逃した」という認識は間違い。
正しくは、

「せっかく高雄まで来たのだから、高山寺にも行けばよかった」
という今回の反省点です。
事前にもう少し周辺を調べていれば、神護寺と高山寺をセットで回る計画も立てられたと思います。
これは次回への宿題になりました。
下山後はかき氷と冷たい川でクールダウン
長い階段を下りた後は、茶屋でかき氷を食べて休憩。

暑い中をかなり歩いたので、このかき氷がおいしかったです。
そして近くを流れる川にも触れてみました。
これが驚くほど冷たい。
京都市街の夏の暑さとはまったく違う、高雄らしい自然を感じることができました。

神護寺そのものだけでなく、この川沿いの景色や空気も今回印象に残った部分です。
神護寺はこんな人におすすめ
実際に訪れてみて、神護寺を特におすすめしたいのは、京都へ何度か旅行したことがある人です。
私自身も京都は2〜3回目。
嵐山など有名な観光地はすでに訪れていたので、「次は少し違う京都へ行ってみたい」と思って神護寺を選びました。
清水寺や伏見稲荷大社などを初めて見る京都旅行なら、まずは定番を楽しむのもいいと思います。
一方で、
- 有名な京都観光地はある程度回った
- 観光客の少ない静かなお寺を歩きたい
- 歴史のある仏閣が好き
- 瓦投げを体験してみたい
- 高雄の自然や紅葉を楽しみたい
そんな人には神護寺をおすすめしたいです。

特に私がよかったと思ったのは、観光客が少なく、ゆっくり静かに回れたこと!
京都の有名観光地とは違って、本来のお寺らしい静かな雰囲気を味わうことができました。
神護寺を訪れる前に知っておきたい注意点
一方、実際に行ったからこそ注意してほしいこともあります。
まず、アクセスには時間がかかります。
神護寺公式では京都駅からバス約50分+徒歩約20分ですが、私の場合は京都駅から高雄まで約1時間半かかりました。
そして何より階段です。
神護寺まで登って終わりではなく、境内でもさらに階段を登ります。
夏はかなり汗をかきました。
歩きやすい靴、水分、暑さ対策は準備しておくことをおすすめします。
また山間部なので、熊など野生動物についても最新の情報を確認してから訪れたほうが安心です。
神護寺の基本情報
※以下は2026年8月10日に神護寺公式サイトで確認した情報です。訪問前には最新情報をご確認ください。
所在地
京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
境内拝観時間
9:00〜16:00
年中無休
境内拝観料
大人・大学生:1,000円
高校生・中学生:1,000円
小学生:500円
※団体・障害者料金などは公式サイトをご確認ください。
京都駅から公共交通機関を利用する場合
JRバス「高雄・京北線」で約50分
「高雄」下車後、徒歩約20分
※道路状況により時間が延びる場合があります。
まとめ|瓦投げだけじゃなかった、静かな京都を楽しめる神護寺

今回、神護寺へ行った一番の目的は瓦投げでした。
京都駅から時間をかけて高雄へ向かい、そこからゴールの見えない階段を登る。
正直、かなりキツかったです。
それでも瓦投げを楽しみ、静かな境内を歩き、金堂では歴史ある仏像を間近で参拝することができました。
結果的には、時間をかけて来てよかったと思います。
特によかったのは、人が少なかったこと。
観光客でいっぱいの京都とは違い、静かな空間でゆっくりお寺を巡ることができました。
紅葉の季節なら、また違った神護寺を見ることができそうです。
京都の有名観光地をある程度巡り終えて、
「次は少し違った京都を見てみたい」
という人には、神護寺は面白い選択肢だと思います。
ただし、あの階段だけは覚悟して行ってください。
そして私のように高雄まで行ってから「鳥獣戯画も見たかった……」とならないよう、高山寺など周辺の観光地も事前に調べておくことをおすすめします。

京都への旅行前ギリギリで決めた日程でしたが、思った以上に楽しめました!
でも下調べは大事ですねぇ

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